OBD車検とは?
① OBDとは?
OBDとは「車載式故障診断装置」の総称で、自動車のコンピューターがエラーを感知すると、DTC(故障コード)を記録する装置のことです。元々は1988年にアメリカのカリフォルニア州でOBD規制が制定されたことが始まりで、自動車に取り付けられている排ガス装置が、異常状態のまま使用されることによる大気汚染を防止するために、各自動車メーカーにOBDの装着を義務付けられたことが始まりです。
現在、OBDには排ガス関係の装置以外にも、運転支援装置や自動運転装置などの異常も検知、記録するようになっています。OBDに記録された異常(DTC)はスキャンツールという機器を車と接続することで、読み取ることが出来、修理後はDTCをクリアし、再度DTCが記録されないことで、修理完了という流れになっています。現在の修理、点検は全てこのDTCを読み取ることが2級整備士の教材でも最初の工程とされています。
(バッテリー交換後の種類や容量変更のリセット作業もこのスキャンツールで行います。)
人も人間ドックなどでは問診や触診以外にMRIなど様々な機器で検査することで体の異常を調べるものね。OBDは車のMRIなどの診療機器でスキャンツールはその診断内容を確認するための装置なんだね。
② OBD車検導入の背景
近年の自動車は自動ブレーキや自動車車間距離制御装置(ACC)などの運転支援等の技術の進化、
普及が加速しています。自動車にはコンピューター、カメラやセンサーなどの搭載が当たり前となっております。
そのため、電子装置の不具合が原因の事故が増加しております。しかし現在の自動車の検査基準では電子装置の機能確認に対応していないことから、OBD車検導入のきっかけとなりました。
③ 対象は?
OBD車検の設備導入は今回の運用では指定工場にのみ義務付けられています。(認証工場でも設備を導入することで、陸軍支局に車を持っていく前に検査確認することが可能となります。)
また対象車も国産車は令和3年10月以降の新型車、輸入車は令和4年10月以降の新型車(並行輸入を除く)となっています。


国土交通省より引用
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