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2024年11月

 そもそもチューニングアップとは・・「自動車などの機械に、手を加えて性能をよくすること。」です。そのため、結論から申し上げますと基本的にはバッテリーにおいてチューニングアップはないと言えます。 ①SLI(液式バッテリー) […]

 そもそもチューニングアップとは・・「自動車などの機械に、手を加えて性能をよくすること。」です。そのため、結論から申し上げますと基本的にはバッテリーにおいてチューニングアップはないと言えます。

①SLI(液式バッテリー)→AGMバッテリー

  

 2000年代初頭、Hoppecke社によりフリースティック バッテリー(現在のVARTA AGM)は、まだまだAGMが搭載されている市販車も少なかったため、パワフルなバッテリーへの交換によるメリットをPRしていました。

 一般的なSLIと比較してサークル寿命は3倍。L3サイズのAGMはL4サイズのSLIと同等以上の始動力を発揮すると宣伝していました。現在ではSLIの品質も向上しているため、以前と同じ”3倍”とまでは言い切れませんが、それでも充分にチューニングアップされていると言えます。
※EFBとAGMではバッテリーの特性が異なるため種類の変更はチューニングアップにはなりません。

② 電装品や燃費向上機能が搭載されている車種の場合

 新車搭載時はSLIでもEFBやAGMにチューニングアップする方がいいケースもあります。EFBバッテリーは「アイドリングストップ車専用」のバッテリーではなく、原文どおり“強化型バッテリー”です。その誕生が2010年頃ということもあり、2010年前後の一部車種には現在の適合でいうとEFB推奨ですが、供給の関係でSLIが新車搭載というケースも多くあります。(AGMは高価なので搭載を見送られていることも…)

 例えば2010年頃のVolvo V60などは燃費向上のため“Drive e”としてブレーキエネルギー回生システムが搭載されていますが、新車搭載時のバッテリーは一般的な液式(SLI)となっています。しかしオルタネーターによる充電がコンピューターによって制御されているため、従来の液式バッテリー(SLI)では”こまめな充電”により負荷がかかり結果的にバッテリーの寿命が短くなるケースがあります。この場合EFBの方が充電制御に強く、適しているといえます。(EUでは各バッテリーメーカーの適合でもEFBなどが推奨されています場合があります。)

 日本ではハイブリット車が急速に普及し始めた時期に、欧州車ではBMWが”Efficient Dynamics”、Mercedes Benzが”Blue EFFICIENCY”など環境意識の高まりと地球温暖化防止に伴うCO2の排出削減にむけた様々な新技術が登場します。これに対応するよう純正バッテリーを納入しているOEバッテリーメーカーはバッテリーを進化させていきました。純正バッテリーも部品番号の変更がありますが、それより最新のOEバッテリーのほうが早い場合もあります。これが最も正しい”チューニングアップ”と呼べるかもしれませんね。

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