OBD車検とは?
バッテリー通信
2024年09月
OBD車検(OBD検査)は2024年10月から国産車、2025年10月から輸入車で本運用開始。対象車の見分け方やバッテリー交換との関係を、輸入車を扱う日光社が解説します。
OBD車検(OBD検査)は、2024年10月から国産車で、2025年10月から輸入車で本運用が始まりました。車のコンピューターが記録した不具合情報を車検で確認する、新しい検査制度です。輸入車を扱う整備の現場でも、対応が本格化しています。今回は、OBD車検とは何か、対象となる車、そしてバッテリー交換との関わりまで、あらためて整理してご説明します。
① OBDとは? 自動車のMRI?!
OBDとは「車載式故障診断装置(On-Board Diagnostics)」の総称で、自動車のコンピューターが異常を感知すると、DTC(故障コード)を記録する仕組みです。
もともとは1988年、アメリカ・カリフォルニア州でOBD規制が制定されたのが始まりです。排ガス装置が異常なまま使われて大気汚染につながるのを防ぐため、各メーカーにOBDの装着が義務付けられました。現在では排ガス関係だけでなく、運転支援装置や自動運転装置などの異常も検知・記録するようになっています。
記録された異常(DTC)は、スキャンツールという機器を車に接続することで読み取れます。修理後はDTCをクリアし、再びDTCが記録されないことを確認して修理完了、という流れです。現在の点検・修理では、このDTCの読み取りが最初の工程とされており、2級整備士の教材でも基本とされています。
人も人間ドックなどでは問診や触診以外にMRIなど様々な機器で検査することで体の異常を調べるものね。OBDは車のMRIなどの診療機器でスキャンツールはその診断内容を確認するための装置なんだね。
② OBD車検導入の背景
近年の自動車は、自動ブレーキや車間距離制御装置(ACC)といった運転支援技術の普及が加速し、コンピューター・カメラ・センサーの搭載が当たり前になりました。その一方で、電子装置の不具合が原因となる事故も増えています。
しかし従来の車検の基準では、こうした電子装置の機能を確認する仕組みがありませんでした。そこで、電子制御装置の健全性を車検でチェックするために導入されたのが、OBD車検です。
③ 対象は?
OBD車検の本運用の開始時期と対象は、次のとおりです。
国産車は2024年10月から本運用が開始され、対象は2021年10月1日以降に登場した新型車(フルモデルチェンジ車)です。輸入車は2025年10月から本運用が開始され、対象は2022年10月1日以降の新型車(フルモデルチェンジ車)です。ただし、大型特殊自動車や二輪自動車などは対象から除かれます。
自分の車が対象かどうかは、車検証(または電子車検証)の備考欄で確認できます。「OBD検査対象車」(電子車検証では「OBD検査対象」)という記載があれば、対象車です。なお、記載があっても、条件によってはOBD検査が不要となる場合もあります。
設備面では、今回の運用でOBD車検の設備導入が義務付けられているのは指定工場です。認証工場でも、設備を導入すれば、車を運輸支局(陸運支局)に持ち込む前に検査を確認することが可能になります。


国土交通省より引用
④ バッテリー交換とOBD・スキャンツールの関係
OBDは、私たちバッテリーの現場とも深く関わっています。近年の輸入車では、バッテリーを交換した際に、スキャンツールを使ってバッテリーの種類や容量を車両に登録し直す作業(アダプテーション/コーディング)が必要な車種が増えています。
これは、車両の充電制御が、搭載されたバッテリーの仕様に合わせて最適化されているためです。正しく登録しないと、充電制御が適切に働かず、バッテリーの寿命を縮めたり、警告灯が点いたりすることがあります。適合するバッテリーを選ぶことと、交換後に正しく設定することは、現代の輸入車では一体の作業になっています。
日光社では、輸入車に適合するOE品質のバッテリーをご提供するとともに、こうした交換後の設定を含めたご相談にも対応しています。OBD車検への対応やバッテリー交換でご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
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